アレルギー性鼻炎には特徴があるのでセルフチェックできますよね。ですがそれでは不十分ですし、もしかしたら間違っているかもしれません。
そこで原因を検査してみましょう。
アレルギー性鼻炎の原因は検査で調べることができるんです。
「おそらく自分はアレルギー性鼻炎だろう」「多分○○が原因だろう」
このような状態では適切な治療をすることができず、曖昧なのでなにをすれば良いのかもわからないですよね。
アレルギー性鼻炎の原因を特定する検査は難しくありませんし怖くもないので、早いうちに突き止めておいた方が良いでしょう。そうすればピンポイントに治療ができますし、予防もしやすくなるので、症状が一気に軽くなりますよ。
アレルギー性鼻炎の原因はどれくらいある?
みなさんはアレルギー性鼻炎の原因ってどれくらいあるか知っていますか?
「ハウスダストか花粉でしょ?それならわざわざ検査する必要はない!」
このように考える人もいらっしゃるかと思います。
確かに、アレルギー性鼻炎の検査は難しくないのですが、多少なりとも時間とお金がかかってしまいますね。検査はちょっと…という気持ちもわかります。
でも、実はアレルギー性鼻炎の原因ってかなり多いんですよ。
まずはハウスダスト。これは家の中にあるゴミの集まりのことですね。ハウスダスト=埃と考えられがちですが、ここには花粉やダニ、衣類から落ちる繊維も含まれているんですよ。
衣類から落ちる繊維ってどういうこと?と言いますと、例えば羊毛などですね。羊毛アレルギーや毛糸アレルギーという人もいらっしゃるんです。アレルギーが原因で大好きだった裁縫や編み物ができなくなってしまった人も少なくないんですよ。
花粉も、有名なスギ花粉だけではありません。ヒノキやブタクサやカモガヤ、オオムギやトウモロコシなどいろんな植物の花粉がアレルゲンとなるんですね。ダニとカビももちろんいけませんし、食べ物やキノコの胞子でアレルギー反応が起こることも…。
これだけアレルギー性鼻炎の原因が発見されているんです。きちんと検査しないと、自分がなにに反応しているか、わかりませんよね。
アレルギー性鼻炎にはどんな検査方法があるの?
アレルギー性鼻炎の原因を調べる検査は主に3つあります。
「特異的IgE抗体検査」というのが、いわゆる血液検査なんです。血液検査をするとアレルギー反応を起こす原因がわかるんですね。
「あなたはスギ花粉にアレルギーがありますよ!」「あなたはハウスダストにアレルギーがありますよ!」
といった感じでアレルギー性鼻炎の原因を特定できるので、治療もしやすくなるんです。
「パッチテスト」も検査方法の1つですね。
アレルゲンを鼻の粘膜につけて反応するかどうかを見ていく検査方法です。反応があればアレルギーを持っていることになりますし、反応がなければアレルギーを持っていないことになります。シンプルですがわかりやすい検査方法なのではないでしょうか。
パッチテストは誘発検査とも言われています。ちなみに、「スクラッチパッチテスト」になると、鼻の粘膜ではなく皮膚でパッチテストを行うんですよ。
「鼻汁好酸球検査」、こうさんきゅうけんさ、と読む検査方法です。アレルギー性鼻炎かどうかを調べる時に行う検査ですね。鼻汁(鼻水)を取って、その中に好酸球がいるかどうかを調べるんです。
好酸球がいればアレルギー性鼻炎、好酸球がいなければアレルギー性鼻炎ではない、ということになるんですよ。
確実で負担のかからない検査はどれ?
アレルギー性鼻炎の原因を特定したいなら、オススメの検査方法は血液検査です。血液を採るだけなので負担がかからず時間も短いですし、原因もしっかりわかります。
パッチテストタイプの検査方法ですと、どうしても時間がかかるんですね。「鼻の粘膜にアレルゲンを…」と言われると、怖くなってしまう人もいらっしゃると思います。特に皮膚で行うスクラッチパッチテストはちょっとした傷を作らないといけないので「嫌だなあ」と考えてしまいますよね。
参考:アレルギー性鼻炎の手術の費用は?完治する見込みはあるの?
もし、アレルギー性鼻炎の検査をするなら「内科」「皮膚科」「耳鼻科(耳鼻咽喉科)」のいずれかに行きましょう。
まとめ
アレルギー性鼻炎の原因を検査で特定できれば、かなり楽になるんですよ。
ハウスダストが原因だとわかれば今まで以上に掃除を心がけることで症状が楽になります。花粉が原因だとわかればマスクやメガネでちゃんと予防できますよね。
アレルギー性鼻炎の検査をしてアレルギー性鼻炎であることがわかれば薬を処方してもらえるので、投薬治療も受けられます。
アレルギー性鼻炎は、残念ながら治そうと思って治せるものではありません。なので原因の除去法や、症状に合った投薬が重要になってくるんです。そのためには検査が欠かせないんですね。