赤ちゃんに蓄膿症が遺伝するという話を聞いたことはありますか?自分の子供が蓄膿症で苦しむだなんて考えただけで嫌ですよね。果たして遺伝の話は本当なのでしょうか。
もしも本当だとしたら「なんとしても防ぎたい!」と思うのが親というものです。
ですが、なぜ赤ちゃんに蓄膿症が遺伝するという話が生まれたのでしょう。それは家族揃って蓄膿症にかかる家庭が実際にあるからなんですよ。両親が蓄膿症の経験者で、子供たちも全員蓄膿症にかかったことがある、そういう家庭が実在します。
だから赤ちゃんに蓄膿症が遺伝すると言われるようになったんですね。では実際本当なのかどうか見ていきましょう。
赤ちゃんに蓄膿症が遺伝する話、本当なの?
赤ちゃんに蓄膿症が遺伝するのは本当の話なのでしょうか?確かに両親が蓄膿症の経験者だと、その子供たちも蓄膿症になっている確率が高いのですが、これは“蓄膿症が遺伝している”わけではありません。遺伝しているのは蓄膿症ではなくて蓄膿症になりやすい体質なんです。
同じ人間でも体質ってそれぞれ違いますよね。風邪をひいた時、まず咳が出る人、クシャミが出る人、喉が痛くなる人。緊張した時、お腹が痛くなる人、どこも不調にならない人、そもそも緊張しない人だっています。Aという薬を飲んだ時、気持ち悪くなる人、ならない人。
たくさんの親子を目にしていると「親子だから○○なところが似てるなあ」なんて感想を抱くこともあるでしょう。それはやはり遺伝が関係しているんだと考えられます。
ですから赤ちゃんに蓄膿症が遺伝するというのも、間違っていないのですが合っているかどうかというのも難しいところでしょう。
では、蓄膿症になりやすい体質ってどういうことなのでしょうか?
蓄膿症そのものじゃなくて、なりやすい体質が遺伝する?具体的にどういうこと?
赤ちゃんには蓄膿症ではなく蓄膿症になりやすい体質が遺伝することがわかりました。
蓄膿症になりやすい体質はいろいろ考えられますね。真っ先に思い浮かぶのが骨格です。
みなさん、蓄膿症になりやすい骨格があるって知っていましたか?鼻の中には鼻中隔と呼ばれるところがあるのですが、ここが正常よりも曲がってしまっている人がいるんですね。骨格は両親から赤ちゃんに遺伝しますから、蓄膿症になりやすい骨格が遺伝するんです。
それから風邪をひいた時の症状。同じ風邪をひいても人によって強く出る症状って違うんですよ。さきほども話した“最初に出てくる症状”はもちろん、風邪がピークに達した時に“もっとも強く出る症状”も人によって変わるんです。
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風邪をこじらせて長引くと、炎症が副鼻腔の方まで到達して蓄膿症になると言われています。ですので風邪をこじらせやすかったり鼻炎症状が強く出る体質が赤ちゃんに遺伝すると蓄膿症になりやすくなりますね。
そしてもう1つ、アレルギー性鼻炎。
アレルギー性鼻炎が原因で蓄膿症になる人も多いんですよ。両親がアレルギー性鼻炎だと、赤ちゃんにもアレルギー性鼻炎を発症しやすい体質が遺伝するんですね。アレルギー性鼻炎=蓄膿症になりやすい体質ですから、もし子供がアレルギー性鼻炎を発症したら注意しましょう。
体質の遺伝を防ぐ方法はあるの?
赤ちゃんへ蓄膿症になりやすい体質が遺伝するとしたら、それを防ぐことはできるのか。自分の子供につらい思いをさせたくない気持ちは誰でも同じですから、そう考えるのも無理はありません。
ですが、赤ちゃんへ蓄膿症になりやすい体質の遺伝を防ぐことはできないんです。こればかりは人間の手でどうこうできる問題ではないんですね。
できることと言えば蓄膿症にかからないよう、気をつけてあげることでしょう。赤ちゃんが蓄膿症になりやすい体質を遺伝していると考えて、今まで以上に蓄膿症を予防していくのです。
例えば…。外を歩いていて、肥満体型の親子を見かけたことはありませんか?「やっぱり親と子だから似るんだな」と思いますよね。
太りやすい体質というものがありますから、そういった体質を遺伝したと考えられますが、問題は生活環境にあります。両親と同じ家で暮らしていれば生活環境が同じになり、食生活も同じになるため、同じような体型になっていくんですね。
ですから生活環境を今までと少し変えて、蓄膿症になりにくい生活をするよう心がけるんです。そうすれば赤ちゃんが蓄膿症になりやすい体質を遺伝していたとしても発症しにくくなりますよ。
まとめ
赤ちゃんに蓄膿症が遺伝する話は本当だったんですね。
蓄膿症は日々の生活や食べ物で予防できますから、積極的に予防法を取り入れていきましょう。生活環境が変わればお母さんやお父さんも蓄膿症になりづらくなりますから、きっと楽になると思いますよ。