蓄膿症の人が鼻をぐすぐすさせているとうつる気がしませんか?キスや咳でうつるのでは?と、心配になってしまいますよね。今回は蓄膿症の伝染と口臭に焦点を当てました。
蓄膿症に悩んでいる人って意外と多いんですよ。自覚症状がないから気づいていなかったけど、いつの間にか蓄膿症になっていた…という人もいらっしゃいます。
蓄膿症のつらい症状を知っていると、こういう話を聞いただけで不安になってしまいますよね。恋人とキスをしても大丈夫?咳をしている人が蓄膿症だったらうつるんじゃないか?
それでは、そんな不安を解消していきましょう。
蓄膿症ってキスや咳で人に伝染する可能性はあるの?
結論から言うと、蓄膿症がキスや咳から他の人にうつることはありません。だから恋人が蓄膿症でも、同じ電車に乗っている人がたくさん咳をしていても、蓄膿症がうつることはほぼないと考えて大丈夫なんです。
参考:蓄膿症の再発率はどのくらいあるの?予防する為にできることは?
ただし鼻水や咳の原因が蓄膿症ではなく風邪だったとしたら、風邪がうつる可能性はありますね。そして風邪をこじらせてしまい蓄膿症に発展する可能性もゼロではありません。
また、ものすごく抵抗力が低くなっている人は、もしかするとキスや咳から蓄膿症がうつるかもしれない、と言われています。とはいえ普通の生活をしていればそこまで抵抗力が低くなることはありませんので、あまり心配する必要はないですね。
ただ、抵抗力が高ければ風邪もひきにくくなりますし、体が丈夫になりますから高いに越したことはないでしょう。抵抗力は栄養バランスの整った食事や質の良い睡眠、腸内環境の改善と適度な休息で上げられますので試してみて下さいね。
キスや咳をしてもうつることはない?風邪はうつるのに?
蓄膿症はキスや咳をしてもうつることはありません。でも、風邪はうつるんです。それはどうしてなんでしょうか?
答えは意外と簡単なんですよ。蓄膿症というのはウイルスに感染して起こる病気ではないからなんです。対して風邪はウイルスに感染して、鼻水や咳や発熱などの症状が起こる仕組みなんですね。
蓄膿症は副鼻腔に炎症が起きて、そこに膿がどんどん溜まっていってしまう病気です。炎症が起きる原因は“風邪をこじらせてしまった”とか“重いアレルギー性鼻炎を治療しないまま放置した”が多いですね。
なのでよく言われている“飛沫感染”は、蓄膿症では起こらないんです。だから蓄膿症の人とキスをしてもうつりませんし、咳をたくさんしている人が蓄膿症でもうつることはありません。
恋人や家族、同僚やクラスメイトが蓄膿症だったとしても不安になる必要はないんですよ。ですが、蓄膿症だともう1つ気になることが出てきますよね。
それが“口臭”です。
人と接する時に口臭が気になる!解消する方法は?
蓄膿症がキスや咳からうつることはないとわかりましたが、それでも気になるのが口臭ですよね。蓄膿症の人は膿が原因で生臭いにおいが発生し、それが口臭となってしまうんです。
人によっては「ドブみたいなにおい」「魚が腐ったにおい」と表現するほど、きつい口臭になるんですよ。口臭がきつい恋人とキスをしてもときめきが激減しますし、咳をすればそれだけ息が拡散するため口臭が広がっていくんですね。
周りの人や恋人に「くさい!」と思われるのは避けたいでしょう。口の中のケアはマナーでもありますし、社会人であれば仕事にも支障が出てくるかもしれません。
では、蓄膿症からくる口臭をどうにかするにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは蓄膿症を治し、原因を取り除くことから始めて下さい。しかし蓄膿症は1日や2日で治るものではありませんから、その間は“鼻うがい”で対策をしましょう。
ガムも口臭対策の効果を期待できますね。なぜガムなのかというと、ガムを噛んで出てくる唾液がポイントなんです。唾液は口の中を潤してくれますし雑菌を退治する役割を持っているんですよ。口の中が乾燥したり雑菌が増えると口臭がいっそうひどくなってしまいますから、唾液の分泌が増えると口臭が良くなるんです。
あとは鼻呼吸を意識して口呼吸を減らすこと、ですね。口呼吸をするとどうしても口の中が乾きますから、やっぱり口臭がひどくなるんですよ。
まとめ
蓄膿症がキスや咳でうつることがないというのは、意外だったのではないでしょうか?症状に鼻水や咳がある病気って、なんとなくうつる気がしますよね。
繰り返しになりますが、蓄膿症はキスや咳でうつる可能性はほぼありません。恋人や家族が蓄膿症だったとしても伝染の心配をしなくても大丈夫なんですよ。
ですが、だからといって蓄膿症を放置しておくのは危険です。合併症を引き起こしたり重症化する前に治した方が良いですね。