蓄膿症の治療法には“膿の吸引”があります。副鼻腔に溜まっている膿がなくなるのでスッキリするんですよ。でも、吸引と言われると痛みが気になってきますよね。
「副鼻腔に溜まっている膿を吸引するだなんて、もしかしたらすごく痛いのでは?」「ただでさえ蓄膿症でつらいのに痛みを感じる処置は嫌だな…」そんなふうに思う人もいらっしゃると思います。
蓄膿症の膿の吸引にはいくつか方法があって、それによって痛みの度合いが違ってくるんですよ。一体どんな方法があるのでしょうか?
蓄膿症の膿を吸引する時に痛みはある?不快感はどう?
蓄膿症の膿を吸引する方法は主に3つあります。どれもほとんど痛みがなく、体にも負担がかからないものなんですよ。
参考:蓄膿症の時に鼻の膿を洗浄する場合の痛みを減らす方法は?
1つめは「上顎洞穿刺洗浄」。
上顎洞穿刺洗浄(じょうがくどうせんしせんじょう)と読み、これは膿を吸引したあとに副鼻腔を洗浄するんですよ。副鼻腔の中に上顎洞と呼ばれるものがあるのですが、ここに針を刺して膿を吸引し、そのあとに洗浄するという流れになります。
上顎洞穿刺洗浄ですと、針を刺すため麻酔をするんですね。麻酔が効いているので吸引の時の痛みはほぼありません。針がチクっと刺されるくらいの痛みだと言われています。
もう1つは「プレッツ置換法(ちかんほう)」。
片方の鼻を塞いでいる間に片方の鼻から膿を吸引するシンプルな方法です。体への負担が非常に少ない吸引方法なので、こちらも痛みはほとんどありませんね。膿が吸引される時の不快感はあるでしょう。
さらにもう1つ「ヤミック療法(りょうほう)」と呼ばれる吸引方法があります。
プレッツ置換法と同じように片方の鼻を塞いで片方の鼻から膿を吸引するのですが、ヤミック療法ではカテーテルを使い、最後に副鼻腔へ薬を入れるんですよ。こちらも痛みがないと言われていますね。
膿の吸引の痛みはわかったけど、所要時間はどれくらいなの?
蓄膿症で膿を吸引する時には、ほとんど痛みがないんですね。所要時間はどの方法で吸引するかというのと、病院の混雑具合で変わってくるので長めに見積もっておいた方が良いでしょう。
とはいえ、大がかりなものではありませんのでさほど時間はかかりません。吸引自体は5~10分程度で終わります。
参考:蓄膿症の検査をする時は痛いの?費用はどのくらいかかる?
「そんなに短いのにどうして多く見積もらなくちゃいけないの?」と、言いますと…。診察の時間や待ち時間も含めると、どうしても1~2時間くらいかかってしまうんですね。
蓄膿症を治すために膿を吸引しに病院へ行って、午前中がそれだけで潰れちゃった!という人もいらっしゃいます。
痛みもなく時間もかからない処置ではあるのですが、診察や待ち時間を加えるとどうしても結構な手間になってしまうんです。そのため蓄膿症の治療をしている人の通院頻度は「1週間に1回」がほとんどなんですよ。
実際に経験した人たちの体験談を知りたい!
蓄膿症の膿の吸引は痛みもなく時間もかからない!ですが、実際に体験した人たちの話をもっと詳しく聞いてみたいとは思いませんか?
蓄膿症の膿を吸引する方法は、針を刺す上顎洞穿刺洗浄でも麻酔を使うので痛みを感じることはほぼないのですが、絶対に痛みがない、というわけではありません。
蓄膿症で病院にかかっている人がこの吸引方法を体験して「ものすごく痛かった」と語っているんですね。ただ、上顎洞穿刺洗浄は膿の吸引に加えて洗浄もしてくれるので、かなり鼻がスッキリするんです。蓄膿症の症状が楽になるので、吸引の時に多少の痛みを感じても必ず処置をしてもらうそうです。
しかしながら「まったく痛くなかった」「痛みなんて全然なかった」と語っている人もいらっしゃいます。反対に他の吸引方法でも「ものすごく痛かった」「痛くてつらかった」と語る人も少なくありません。
痛くない人と痛い人がいるということは、蓄膿症の状態によって吸引時の痛みが変わってくるのだと考えられます。上顎洞穿刺洗浄が痛かった場合は、もしかすると麻酔の効き目が弱かった可能性もありますね。もし吸引している最中に痛みを感じたならお医者さんに「痛い」ことを伝えると良いでしょう。
ちなみに、蓄膿症で溜まった膿を吸引するのですから、痛みはなくてもずるずると膿が吸い出されていく不快感はどうしてもなくなりません。不快感ばかりは我慢するしかないですね。
まとめ
蓄膿症で膿を吸引する時に痛みを感じるのかどうか…。基本的には痛みがないものの、蓄膿症の状態次第で痛みを感じることもある、ということですね。
それでも吸引したあとは痛みなんて忘れるくらいにスッキリしますよ。
痛みの有無は人それぞれで感想が違ってきますが「吸引したあと、鼻がかなりスッキリした!」という感想はみんな同じなんです。