蓄膿症にかかる子供は少なくありません。つらそうにしている様子を見ると、なんとかしてあげたいと思いますよね。子供も蓄膿症の市販薬を飲んでも大丈夫なのでしょうか?
病院に行って治療してもらうのが一番なのですが、子供はやはり病院が嫌いなもの。
じっとして待っているのが苦手だから歩き回ってしまう子…。病院の雰囲気が苦手で怖がってしまう子…。お医者さんから処置を受ける度に泣いてしまう子…。
特に蓄膿症は膿を吸引するなどの処置がありますから嫌がる子供が多いでしょう。それを考えると「できれば市販薬で治したい」と考えますよね。
ですが、蓄膿症にかかった子供に市販薬を飲ませても大丈夫なのでしょうか?また、市販薬で治すことは可能なのでしょうか?
蓄膿症に子供がなってしまったかも?見分ける方法は?
蓄膿症に子供がなってしまったから市販薬で治したい…。でも、本当に蓄膿症なのかな?実は風邪をこじらせていたり、重いアレルギー性鼻炎だったりするんじゃないのかな?
このように頭を悩ませているお母さんやお父さんもたくさんいらっしゃると思います。
蓄膿症と風邪は症状がとても似ていますし、子供はまだ自分で症状を訴えるのが上手ではないため、見分けがつかないんですよね。蓄膿症と風邪とでは効く市販薬も変わってきますから、お母さんやお父さんがしっかり見極めてあげなければいけないんです。
蓄膿症の症状は鼻水と鼻づまり。頭痛、頭重感、口臭、鼻周辺の痛み、味覚障害、などがあります。味覚障害というのは鼻がつまってしまって食べ物の味を感じられなくなっている状態ですね。
風邪との大きな違いは「鼻水」「口臭」「鼻周辺の痛み」なんです。蓄膿症の鼻水は風邪と同じように黄色くてネバネバしているのですが、蓄膿症の場合は嫌なにおいがするんですね。口臭も副鼻腔に溜まった膿のせいで生臭くなり、炎症や膿の影響で歯や目、そして頬のあたりが痛くなるんですよ。
蓄膿症かも?と思ったら、子供にこういった症状がないかどうか聞いてみてあげて下さい。市販薬を飲む前に蓄膿症なのか風邪なのか、もしくは違う病気なのかをきちんと見分けておかないといけません。
とてもつらそう…症状を良くするために市販薬を飲ませて良い?
蓄膿症でつらそうにしている子供をなんとかしてあげたい…。
蓄膿症の市販薬って、そんなに数がないんですよね。その中で子供でも飲めるものをご紹介していきます。
もっとも有名なのが小林製薬のチクナインです。
大人しか飲めないと思われている市販薬ですが、実は子供でも飲めるんですよ。チクナインには「錠剤」と「顆粒」があって、錠剤と顆粒では飲んでも良い年齢が違ってくるんです。
錠剤は15歳から1回5錠、1日2回となっていますが、15歳未満の服用は禁止されていますね。でも、顆粒になると2歳から飲み始めることができるんです!
2歳から4歳までは1/3包、4歳から7歳は1/2包、7歳から15歳までは2/3包、そして15歳以上になると1包になるんです。顆粒はお湯に溶かさなければいけないので手間がかかりますが、量が調節しやすいので子供でも飲めるという利点があるんですよ。
クラシエ薬品にも蓄膿症の市販薬があります。
【第2類医薬品】クラシエ ベルエムピL 192錠 |
ベルエムピL錠という名前で、なんと5歳以上から飲める市販薬なんです。顆粒ですと薬の味がダイレクトに口の中へ広がるので飲んでくれない子供も多いと思います。ですが、ベルエムピL錠なら錠剤のため、薬の味を嫌がる子供でも飲んでるくれるでしょう。
蓄膿症で、子供にも飲める市販薬を探しているならこのあたりがオススメですね。
蓄膿症を市販薬で治すことはできるの?
蓄膿症の子供も飲める市販薬って、意外とあるんですね。ただしチクナインは錠剤と顆粒を間違えやすいので買う時には注意して下さい。
それから蓄膿症を市販薬で治せるかどうか、という疑問について…。
子供が病院を嫌がるとあまり連れて行きたくないと思ってしまいがちですが、正しく治すためにはやはり病院が必要なんです。市販薬は蓄膿症の症状を緩和させるのが目的なので治せるわけではないんですね。
「○○だから蓄膿症だ!」と、素人判断で決めるのも良くないんです。
蓄膿症は一度なると再発しやすい病気だと言われていますから、子供のこれからのことを考えても病院で治した方が安心なんですよ。市販薬は病院に行くまで症状を抑えたい、という時などに飲むのが理想的ですね。
まとめ
蓄膿症にかかる子供、昔は原因が風邪であることがほとんどでした。でも今はアレルギー性鼻炎がきっかけで蓄膿症にかかる子供が増えているんですよ。もし子供がアレルギー性鼻炎なら蓄膿症にならないよう気にかけてあげましょう。
蓄膿症かも…と思ったら子供でも飲める市販薬で少しでも症状を緩和さえてあげられたら良いですね。ですが市販薬に頼りっぱなしは危険です。
キレイサッパリ治すためにも、病院はいつも視野に入れていおきましょう!