みなさんは蓄膿症の症状をどれくらい知っていますか?実は蓄膿症で痛みが出ることもあるんですよ。
風邪とは違う痛みなので、すぐに「おかしいな」と気づくでしょう。
蓄膿症の症状は鼻水や鼻づまりというイメージが強いためか、他の症状についてあまり知られていないことが多いんです。痛みもあまり知られていない症状の1つですね。蓄膿症になると痛みを感じるようになってくるんですよ。
症状が進むと意外なところまで痛くなるので、生活に支障をきたすこともあるんです。では、蓄膿症の症状と痛みについて、詳しくお話ししていこうと思います。
蓄膿症の症状って?かかるとどうなっちゃうの?
まずは蓄膿症の主な症状について知っていきましょう。
- 鼻水、鼻づまり
鼻炎症状はもっとも有名な蓄膿症の症状ですよね。鼻水や鼻づまりがひどいと呼吸が苦しくなって、十分な酸素が体に行き渡らなくなる可能性があります。
また、たくさん鼻をかんでいると頭や耳に痛みを感じるようになるでしょう。間接的ではありますが、鼻水や鼻づまりも痛みに関係しているんですよ。
- 頭痛
たくさん鼻をかんでいなくても頭が痛くなってくることがあります。頭が重たくてボーっとする、という人もいらっしゃいますね。
- 鼻水が喉の方に垂れていく
蓄膿症の症状に「後鼻漏」が挙げられていますが、後鼻漏とは鼻水が喉の方へ流れていってしまうことを言うんです。喉に鼻水がくっつくと咳が出たり喉が痛くなったりするんですよ。ここにも「痛み」があるんですね。
- 口臭
蓄膿症は副鼻腔に炎症が起きて膿が溜まると起きる病気ですが、膿が嫌なにおいを発生させるんです。なので蓄膿症の人は口臭がひどい、とも言われているんですよ。
これが蓄膿症の主な症状ですね。次は痛みに関する症状を詳しくお話ししていきます。
痛みがあるって本当?どこに痛みを感じるの?
蓄膿症の症状には「痛み」がありますが、これは頭や喉の痛みだけではないんです。
- 目の痛み
蓄膿症の人は時々、目の痛みを訴えます。目がどういうふうに痛むのかと言いますと、目の奥にじわじわした痛みが広がるイメージですね。目が痛む理由は副鼻腔に大量の膿が溜まって圧迫されているか、もしくは副鼻腔の中にある篩骨洞にまで炎症が起きると目が痛くなってくるんですよ。
- 歯の痛み
蓄膿症の症状には歯の痛みも含まれます。虫歯でもなんでもないのに歯が痛くなるのはなぜかと言いますと、副鼻腔の中の上顎洞と呼ばれている場所で炎症が起きているからなんですね。
上顎洞はちょうど目の下にあるため頬のあたりも痛くなってくることがあります。もちろん、目と同様に大量に溜まった膿が原因で痛くなるケースもあるんですよ。
痛みが起きるタイミングですが、常にじわじわ痛いという人と、触ると痛みを感じるという人がいらっしゃいますね。目、歯、頬、鼻のあたりに痛みを感じるなら、それは蓄膿症の症状かもしれません。
蓄膿症の痛みはどうすれば良い?対策はあるの?
蓄膿症の症状である痛みをなくすためには蓄膿症を治すのが一番なのですが、治るまで待てない場合もあるでしょう。痛みのせいで仕事や勉強に集中できないと大変ですよね。生活の質を上げるためには痛みを緩和させるのが優先です。
蓄膿症の痛みを緩和させるには「冷やす」のが良いとされています。症状は炎症によって起きているので、冷やすことで炎症を鎮められるんですね。
冷やす場所は副鼻腔のあたりなのですが、具体的に位置がわからないのであれば鼻を覆うようにして冷やしてあげれば大丈夫ですよ。ただし頭痛では温めた方が良い場合もありますので、あちこちに痛みが起きているなら自己判断せずに病院を受診しましょう。
それからツボ押しも効果的だと言われています。蓄膿症に効くツボは「太陽」と呼ばれいて、頭痛や顔面痛など“痛み”の症状に効果を発揮してくれるんですね。太陽の位置は目尻より少し上の辺りにありますので、左右のツボを同時に押してみましょう。
また、手にある合谷というツボも蓄膿症の症状に良いんです。親指と人差し指の付け根にあるので、片方の手をパーにして開いてから押してみて下さい。こちらも痛みに効果のあるツボなので、鼻水や鼻づまりの症状よりも痛みがつらい人にオススメです。
まとめ
蓄膿症の症状、いかがでしたでしょうか?
よく耳にする病気ですが、知らない症状も多かったのではないでしょうか?蓄膿症は頭・目・歯に近い場所で起きる病気なので、痛みなど厄介な症状が多いんですね。
ご紹介した方法ですと痛みを和らげることはできますが治せるわけではありません。
蓄膿症のような症状が出てきたら早めに耳鼻咽喉科か耳鼻科を受診して治療していきましょう。蓄膿症は放置すると他の病気が発症する可能性もあるので、結構怖いんですよ。
風邪と蓄膿症はとても似ていて勘違いされやすいので、常日頃から気をつけておきたいですね。