蓄膿症は口臭の原因になりますが、膿栓も口臭を引き起こすんです。どちらも似ているように見えますよね。2つにはどういう違いがあり、どういう関係があるのでしょうか?
蓄膿症は有名ですが、膿栓はあまり知られていないんですよ。あなたも蓄膿症と膿栓の違いや関係について知るためにいろいろと調べているのだと思います。
蓄膿症と膿栓の共通点は“口臭”ですが、口臭はとても嫌なものですよね。口臭がひどいと誰かと話すことすら嫌になってきてしまいます。
そんな口臭を改善するためにも蓄膿症と膿栓の違いや関係は知っておいた方が便利なんですよ。
蓄膿症と膿栓、いったいどういうものなの?
まずは蓄膿症と膿栓の違いについてご説明していきましょう。違いがわかれば関係もなんとなく掴めてきますよね。
では、蓄膿症からお話します。蓄膿症というのは副鼻腔に炎症が起きて、そこに膿が溜まっていく病気のことなんです。副鼻腔の炎症が原因で発熱したり、目や頬や歯が痛くなったりもするんですよ。
もちろん鼻水もたくさん出ますし、鼻水が喉の方に流れて咳や痰が出たりもします。症状は風邪にそっくりなのですが、よく観察してみると違いが結構あるんですね。その中のひとつに「口臭」が含まれているんです。
風邪をひいても不快感のある独特な口臭はしませんが、蓄膿症になると不快感のある独特な口臭になってしまうんですね。ちなみに蓄膿症からくる口臭の原因は副鼻腔に溜まった膿なんですよ。
それでは、膿栓についてもお話します。膿栓は別名「臭い玉」と言われているのですが、知っていたでしょうか?喉の奥には体内へ異物を侵入させないように働く“穴”があるんですね。
この穴がどんどん働くと、穴の中に異物の残骸が蓄積されていくんです。ウイルスや細菌の死骸とか、あとは食べ物のカスなんかも溜まっていくんですよ。
ウイルスや細菌の死骸や食べ物のカスがまとまったゴミのようなものが“膿栓”と呼ばれているものなんです。そして膿栓を餌にして喉の常在菌がどんどん繁殖していって口臭をきつくさせるんですね。膿栓そのものもきつい臭いを発生させます。
これが蓄膿症と膿栓の違いなんです。一見関係なさそうですが、実は蓄膿症と膿栓は無関係ではないんですよ。
どちらも口臭の原因になる?臭いに違いはある?関係性は?
蓄膿症と膿栓はどちらも口臭の原因になりますが、臭いに違いはあるのでしょうか?口臭から蓄膿症に気づいたという人もいらっしゃるくらいですから、蓄膿症か膿栓か確かめるためにも臭いの違いはとても重要なんですよ。
参考:蓄膿症の症状で咳が出るの!?発熱などにも気をつけましょう!
そこで、実際に臭いを嗅いだことのある人の表現をまとめてみました。
- 蓄膿症
生臭いにおい、魚が腐ったようなにおい、ドブのにおい
- 膿栓
生ゴミのにおい、腐ったチーズのようなにおい、牛乳を拭いた雑巾のにおい
どちらもお腹が気持ち悪くなるような、強烈な臭いなのですね。臭いがとても似ているため口臭から違いを見分けるのは難しいかもしれません。
それでは、蓄膿症と膿栓の関係についても見ていきましょう。
実は蓄膿症が原因で膿栓ができてしまうこともあるんですよ。理由は蓄膿症の“膿”なんです。
蓄膿症の膿が喉の奥の方へ流れて溜まっていくと、それが膿栓になるんですね。だから蓄膿症の人は普通の人と比べると膿栓ができやすくなっているんです。
改善するにはどうすれば良い?改善法も違うの?
口臭が気になる蓄膿症や膿栓を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?改善法にも違いはあるのか、それとも改善法にも関係があるのか、見ていきましょう。
蓄膿症を改善するためには耳鼻咽喉科か耳鼻科に行き、薬を処方してもらって治していくのが基本です。それに対して膿栓を改善するためには耳鼻咽喉科に行って膿栓を除去してもらわなければならないんですね。中には自力で膿栓を取り除いてしまう人がいるのですが、これは危険なのでやめた方が良いんです。
蓄膿症と膿栓、両方とも改善したいなら耳鼻咽喉科がベストということですね。
まとめ
蓄膿症と膿栓の違いや関係についてわかりました。
ちなみに、膿栓は鏡を見て口を開けると“見える”ことがあるんですよ。膿栓は白い塊なので、喉に白い塊があったらそれは膿栓だと考えて良いでしょう。意外と大きいので見るとすぐにわかりますね。そしてこの白い塊は咳やクシャミをした拍子に飛び出してくることもあります。
蓄膿症は風邪をこじらせないようにしたりアレルギー性鼻炎を抑えたりすることで予防できます。免疫力を高めるのも良い予防法ですね。
膿栓は口の中を清潔にし、乾かないようにしてあげることで予防できますよ。うがいも膿栓に効果があるので外から帰ってきたら必ずするようにしておきましょう。