蓄膿症で貧血やめまいが起きたりすることはあるのでしょうか。蓄膿症と診断されてから、貧血やめまいの症状が出ている人がいらっしゃいます。関連性が気になりますよね。
蓄膿症はもちろんですが貧血やめまいもつらいものです。クラクラしたり、息切れが激しくなってきたり、頭痛が起きたり…。
ただでさえつらいのに、貧血やめまいも加わったらもっとつらくなるでしょう。集中力が落ちたりボーっとしたり、記憶力が悪くなってくれば日常生活にも支障をきたします。
めまいはともかく蓄膿症と貧血はなんの関係もないように思えますよね。それでは蓄膿症と貧血とめまいは本当に無関係なのか見ていきましょう!
蓄膿症がきっかけで貧血になる可能性は?
蓄膿症がきっかけで貧血になる可能性って、あるんですよ。貧血の症状にめまいが含まれていますから、貧血になればめまいも起きてきますね。
参考:貧血になった場合の対処や予防や改善、コンビニさえあれば大丈夫!?
なぜ蓄膿症で貧血になるのかと言いますと、それは鼻からの出血によるものなんです。いわゆる鼻血で、お医者さんの間では「鼻出血(びしゅっけつ)」と呼ばれています。
蓄膿症になると鼻水がネバネバしてくるので、かんでもかんでも出てこないんですよね。そうすると、ついつい強くかんでしまったり、何度もかんでしまったりするものです。蓄膿症の人は他の人と比べて鼻の粘膜が弱くなっているんですよ。
何度も強くかんでいると鼻の粘膜が負けてしまって、鼻血が出てしまうんです。1回や2回くらいではなんの問題もありませんが、これを繰り返していると貧血になるんですね。血が頻繁に出ているのですから貧血になるのも当然と言えば当然かもしれません。
蓄膿症になるとどうしても鼻炎症状が中心になるため、鼻の中をいじりがちになるでしょう。かんだりしなくてもティッシュを丸めてほじっていたりすれば、鼻の粘膜はダメージを受けていきます。
鼻の粘膜からの出血がなければ、蓄膿症だったとしても貧血になる可能性は低いですね。ですが、貧血になっていない場合でもめまいは起こるんですよ。
クラクラするんだけど…蓄膿症でめまいも起きたりするの?
蓄膿症にかかっていて、貧血はないけどめまいがひどい…と悩んでいる人もいらっしゃいます。
最初に考えられるのが「鼻のかみすぎ」。鼻のかみすぎは貧血の原因にもめまいの原因にもなるんですね。鼻をかむと耳に圧力がかかって、異常が起きてしまうんです。
そうするとフラフラしたりクラクラしたり、いわゆるめまいの症状が起こるんですよ。強くかみすぎたり下を向いてかんだりするとめまいが起きやすいので気をつけて下さいね。
次に蓄膿症の「炎症」からくるめまいです。
蓄膿症の人は副鼻腔で炎症が起きているのですが、これが耳の方まで行ってしまうんですよ。そうすると耳にも炎症が起きて耳の器官が良くない状態になるんですね。
耳には平衡感覚を司る器官があるので、ここに炎症が起きて異常な状態になると危ないんです。めまいがするだけではなく、放っておくと中耳炎になったり耳が聞こえづらくなったりすることもあるんですよ。蓄膿症の人がめまいをそのままにしておくのはすごく危険なんですね。
ただし、めまいは蓄膿症以外の病気でも起こる可能性があります。蓄膿症もめまいも耳鼻咽喉科か耳鼻科で調べられますから、一度受診して理由をハッキリさせておいた方が安心でしょう。耳鼻咽喉科や耳鼻科なら鼻の中も見てもらえるので鼻血がひどいかどうかもわかりますよ。
貧血やめまいを改善するためには?
蓄膿症からくる貧血やめまいを改善するためには「鼻のかみ方」に気をつけましょう!
ネバネバした鼻水は出にくいので強くかみたくなりますが、あまり力まず優しくかんであげるのがポイントです。鼻をかむ時は片方ずつ、ゆっくりとかんでいきましょう。
どうしても鼻水が出てこない場合は「加湿」をしたり「水分」を摂取すると、出てきやすくなりますよ。抵抗がないなら「鼻うがい」をするのも1つの方法ですね。
鼻のかみ方を気をつけるだけで鼻の粘膜の出血を防げますから貧血の予防になりますし、めまいも起きづらくなります。鼻を何度もかんでいると頭痛も起こるのですが、そちらも楽になってくるでしょう。
蓄膿症の炎症からくるめまいは病院で治療をするのが一番ですね。炎症は冷やすことで鎮められますが一時的なので、蓄膿症を治さなければ炎症は完璧になくなりません。
まとめ
蓄膿症と貧血とめまいには意外な関係があったのです。
特に「鼻をかむ」という行為はどちらにも共通しているものですから、体にあまり負担をかけないようにかんであげて下さいね。
強くかみたくなっても、貧血やめまいを防ぐためにグっと我慢して、優しくかむよう心がけてみましょう。