アレルギー性鼻炎に漢方が効くと言われています。今、病院で漢方を処方してもらう患者さんが増えているんですね。では、子供でも漢方を飲むことはできるんでしょうか?
漢方は薬と同じだけの即効性はありませんが、体に良いとされているだけでなく、飲み方さえ間違えなければ副作用も少なくて済むんです。アレルギー性鼻炎の薬は眠くなったり口が渇いたりなどといった副作用があって、せっかく鼻水が止まっても不快感が残ってしまうんですよね。
眠くて頭がボーっとしていたら子供たちも勉強どころではないでしょう。そこで漢方が注目され始めたんです。では一体どんな漢方があってどんな効果があるのか詳しく見ていきましょう!
アレルギー性鼻炎が漢方の体質改善で良くなるって本当?
漢方を飲んでアレルギー性鼻炎が良くなるのは漢方によって体質が改善されるからなんですね。「体質改善と言われてもいまいちピンと来ない…」という人のために、漢方の効果の例をご紹介しましょう。
- 血の巡りを良くする
- 水分を排出しむくみを取る
- 便通を良くする
- 胃腸の調子を整える
- 体を温める
- 筋肉の緊張をほぐす
- 喉を潤す
漢方の種類はたくさんあるので、これはほんの一部です。それでも「血の巡りを良くする」「体を温める」ってすごいことだと思いませんか?
花粉症の患者さんによく処方される漢方は「ショウセイリュウトウ」というものなのですが、これは体を温めてアレルギー性鼻炎を改善する効果があるんです。体質が改善されれば体の不調を引き起こす原因が減っていきますよね。
血の巡りが良くなれば全体的な不調が緩和されますし、体が温まれば冷え性で悩むこともなくなります。漢方にはどうしても「高齢の人が飲む」イメージが強く根づいていますが、この体質改善をきっかけに若い人たちも飲むようになってきているんですよ。
そして今までよりも世間に漢方が浸透し、子供にも…と考える人が増えてきたんです。
漢方は子供に飲ませても大丈夫なの?注意することは?
実は、子供でも漢方を飲んで大丈夫なんです。ただし気をつけなければいけないのは「量」なんですね。子供は体が小さいので大人と同じ量を飲んではいけないんです。
大人でも身長や体重が平均よりも少ないと量を調節する必要があるんですよ。では、いったいどのくらい量を減らせば大丈夫なのでしょうか?
「エキス顆粒(お湯で溶かして飲む漢方)」
「1日3包の処方」
この2つを前提にして適切な量を調べてみました。
- 12~15歳は大人が飲む量と比べて2/3
- 7~11歳は大人が飲む量と比べて1/2
- 3~6歳は大人が飲む量と比べて1/3
このようになっています。3歳未満でも生後3ヵ月を過ぎていれば漢方を飲んでも大丈夫と言われていますが、その場合は大人が飲む量と比べて1/6とかなり少なくなっているんですね。
子供に漢方を飲んでもらう時はとにかく“量”に注意すること。また、最近はアレルギーを持つ子供たちが増えてきているので、漢方は必ずお医者さんの指示に従って使うようにしましょう。
アレルギーのことを考えるのであれば飲み始める前にアレルギー検査をしておいた方が良いですね。
苦くてマズい!子供が漢方を嫌がったらどうすれば良い?
子供に漢方を飲ませても大丈夫ということはわかりましたが、問題は子供が飲んでくれるかどうかです。15歳にもなれば物事を理解してくれるので「飲ませるのに大苦戦!」ということもないでしょう。
ですが小さな子供だと苦くてマズいものは口にしたがらないのが普通です。特に漢方は苦くてマズいだけでなく、独特なにおいもありますし口の中に味が残るため、大人でも敬遠する人が結構いるんですよ。
良薬口に苦しとは言いますが、どんな立派なこどわざも小さな子供には通用しません。とはいえ漢方は味もにおいも強いのでオレンジジュースやアイスクリームに混ぜて…という方法もオススメできないんですね。味やにおいがごちゃごちゃになってしまうので余計にマズくなるんです。
なにか混ぜるとしたら「砂糖」や「ハチミツ」です。これらを加えるとほんのり甘味が増して口当たりが良くなるんですよ。
もしくは「漢方薬服用ゼリー」を試してみるという手もあります。
漢方薬服用ゼリーコーヒーゼリー風味 200g 【HLS_DU】
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インターネットでも購入できますし、一部のドラッグストアでも販売されています。漢方薬服用ゼリーを使えばツルンと飲めるようになるので粒々感もなくすことができるんですね。
お値段もお手頃ですし、他にも味の種類が豊富にあるので挑戦してみてはいかがでしょうか?
まとめ
アレルギー性鼻炎で悩んでいるお子さんをお持ちなら、漢方での症状緩和も検討してみて下さいね。限りなく副作用が少ない漢方は子供の成長を妨げないのでオススメなんですよ。
あとは子供が飲みやすいと感じる方法を見つけられれば完璧です。