蓄膿症はストレスで悪化すると言われています。アレルギーの人は蓄膿症になりやすいという説もありますね。これらは本当なのでしょうか?どんな関係があるのでしょう。
蓄膿症は副鼻腔に炎症が起き、膿が溜まる病気です。ストレスやアレルギーが原因で蓄膿症になるだなんて、信じがたいですよね。
でも、まったくの無関係というわけではないんです。蓄膿症とストレス、蓄膿症とアレルギーは意外なところで繋がっているんですよ。
蓄膿症の原因には何がある?ストレスは考えられる?
蓄膿症の原因、みなさんはどこまで知っていますか?
蓄膿症になる主な原因はストレスやアレルギーではなく“風邪”であることがほとんどなんですよ。
風邪をこじらせてしまうと、風邪のせいで起きていた炎症が副鼻腔にまで届いてしまうんです。すると副鼻腔に炎症が起き、膿が溜まって蓄膿症になる…という流れなんですね。風邪の炎症が広がって副鼻腔まで到達するパターンと、風邪のウイルスが副鼻腔にまで入り込み炎症が起きるパターンがあると考えられています。
多くの人がこのようにして“風邪を悪化させた影響で蓄膿症”になっているため、蓄膿症を発症したことに気づかないケースも結構あるんですよ。「今回は風邪が長引くなあ」と考えてしまうんですね。
そして、そんな蓄膿症を悪化させる原因が“ストレス”なんです。
ストレスは体にとって良くないことはみなさんも知っていると思います。よくテレビでもストレスがなぜ体に悪いのかを説明していますよね。
そう、ストレスは体のあらゆる機能を低下させていくんです。体にとって悪いものをやっつける免疫機能もストレスの影響でどんどん落ちていくんですよ。そうすると体が“悪いもの”に対処しきれなくなるので、蓄膿症の炎症や膿と戦えなくなるんです。
蓄膿症と戦うにも力が足りない、だから炎症や膿が治まることなくひどくなっていく。ですので、蓄膿症の原因がストレスというよりも、風邪などをこじらせて発症した蓄膿症をさらに悪化させる原因がストレス、なんですね。
では、アレルギーはどう関係しているのでしょうか?
アレルギーの人が蓄膿症になりやすいって本当?
蓄膿症の主な原因は風邪ですが、アレルギーが原因となることもあるんですよ。
蓄膿症が発症する仕組みについては風邪と同じです。ですのでアレルギーがきっかけで発症した蓄膿症をストレスが悪化させる可能性も十分あり得るんですね。
正確に言いますと、蓄膿症になりやすいのは“アレルギー性鼻炎の人”です。風邪とは原因が違いますが、アレルギー性鼻炎も炎症によって鼻水が出たり鼻がつまったりしますよね。
なにもせずアレルギー性鼻炎を放置しておくと、炎症が副鼻腔にまで届いてしまうんです。そして副鼻腔で炎症が起きると膿が溜まって蓄膿症になるんですよ。このようにして起きた蓄膿症を、やはりストレスが悪化させていくんですね。
だからアレルギーの人は蓄膿症になりやすいと言われているんです。
では、蓄膿症を発症させたり悪化させる原因がストレスやアレルギーや風邪なら、どのようにして予防すれば良いのでしょう。厄介な蓄膿症、できればかかりたくないですよね。
蓄膿症を予防するにはどうすれば良いの?
蓄膿症の原因となり得るのはストレスとアレルギーと風邪です。
ストレスによって免疫機能が低下するとアレルギー性鼻炎が悪化したり風邪をひきやすくなったりしますから、まずはストレスから手を打っていくと良いですね。ストレス発散を心がけ、できるだけストレスを溜めないようにする生活を心がけましょう。特に最近は“夏は非常に暑く、冬は非常に寒く”なっていますから、寒暖差ストレスに要注意です。
アレルギー性鼻炎に関しては、病院から薬を処方してもらって症状を抑えることで蓄膿症を予防できますね。また、アレルギー性鼻炎は規則正しい生活をすると体が強くなるので症状が緩和すると言われています。適度な運動を心がけ、しっかり食事と睡眠を取るようにしてみて下さい。
風邪はとにかくこじらせないようにすること。「風邪かな?」と思ったらゆっくり体を休めて早く治すよう頑張りましょう。症状が重いと感じたなら、やはり病院で適切な処置を受けた方が良いですね。
まとめ
蓄膿症の原因が、なぜストレスとアレルギーだと言われているのかがわかりました。
風邪も蓄膿症の原因となる可能性がありますから、気をつけて下さいね。アレルギー性鼻炎の人は1年を通して鼻炎症状が起きているわけですから、なおさら注意が必要です。
ちなみに蓄膿症にどれくらいストレスが影響するのかと言いますと、ストレスが溜まっていることを自覚すると蓄膿症がみるみるうちに悪化していくくらいなんです。だから蓄膿症の原因はストレス、とも言われていたんですね。