アレルギー性鼻炎の原因を知っていますか?花粉やハウスダスト、犬などペットの毛が影響するというのが有名ですね。でも、ペットの毛に関しては少し勘違いがあるんですよ。
動物アレルギーの人は結構いらっしゃるようです。犬や猫が一般的ですが、鳥に対してアレルギーを持っている人もいます。
動物アレルギーの場合、アレルゲンとなるのは“動物の毛”だと考えられていますね。ですが正確に言うと、アレルゲンとなるのは動物の毛ではないんです。では一体何が原因でアレルギーを発症してしまうのでしょうか?
アレルギー性鼻炎の原因、主なものはいったい何?
ここでアレルギー性鼻炎の主な原因を紹介していきましょう。
- 花粉
スギやヒノキの花粉、それからブタクサやカモガヤもよく知られていますね。いわゆる花粉症で、ほとんどの花粉に対してアレルギーを持っていると1年中、花粉症の症状で悩むことになります。花粉は1月のはじめから少しずつ飛び始め、スギの場合は2~4月にピークを迎えます。
- ハウスダスト
ハウスダストというのは埃です。人間が生活がしていると、どうしても埃が出てしまいます。ハウスダストに対してアレルギーを持っている人は埃を吸い込んだ時に反応を起こすんですね。
特にアレルギー体質でなくても埃は体に良くなくて、例えば健康な人が長年使われていない押し入れを開けたり倉庫に入ったりすると咳が出るでしょう。ハウスダストはアレルギー症状を悪化させるんです。
- ダニ
ダニ、ダニの死骸、ダニの糞、すべてアレルゲンになります。ダニはどれほどきれいに掃除をしている家庭にもいる、と言われているんですよ。これもハウスダストと同じく、人間が生活している以上逃れられないものなんですね。
最後に「ペットの毛」です。では、ペットの毛について詳しくお話ししていきましょう。
犬が原因になることはある?ペットの毛からの影響はどれくらい?
ペットの毛がアレルゲンとなってアレルギー性鼻炎がひどくなると言われていますが、実は毛ではなく「皮脂」と「フケ」がアレルゲンになるんですね。人によっては「唾液」や「糞尿」がアレルゲンとなることもあるようです。
特に犬の場合は飼い主さんの顔や手をペロペロと舐めるため、唾液に触れる機会が他の動物よりも多いと思います。そうすると動物の唾液に対してアレルギーを持っていた場合、アレルギー性鼻炎などの症状が出てきてしまうんです。
なので、ペットの抜け毛が多いからと言ってトリマーさんにカットしてもらったとしても、原因を取り除いたことにはなりません。
確かに毛には皮脂やフケが付着していることもありますので間違いではないのですが、皮脂やフケが原因となっているのなら対策方法が考えられるんですね。そうすればペットの抜け毛に不安を覚えることもなくなるんです。
それでも動物が好きな人のために!何に気をつければ良いの?
皮脂、フケ、唾液、糞尿を防ぐことはできません。動物も人間と同じ命がある生き物です。私たち人間だって皮脂はありますし、毎日髪を洗っていてもフケが出てきます。唾液も出ていますしトイレに行って排泄もしますよね。
じゃあどうすれば良いのか、と言いますと“きれいにすること”です。動物アレルギーを訴える人でもっとも多い原因と言われているのが動物の皮脂とフケなんですね。動物の皮脂やフケはハウスダストである埃とくっつくのですが、それが良くないんです。
ですので、部屋を毎日掃除してきれいにしておけばハウスダストは少なくなり、落ちた動物の皮脂やフケとくっつくこともありません。さらに掃除をすることで落ちた動物の皮脂やフケを除去できるので、それらを吸い込まずに済むんですよ。
丹念な掃除機を毎日…となると大変ですから、フローリングワイパーやカーペットクリーナーを活用して掃除すると良いでしょう。それからカビも良くありませんので1日に1回は窓を開けて換気することも忘れてはいけません。数分でも良いので家の中を風が通るよう、何ヵ所か窓を開けてみて下さい。
家の中がきれいだとハウスダストや皮脂やフケがなくなる他、ペットも常にきれいでいられますよね。犬であれば定期的にシャンプーをしてあげるのも良いでしょう。
まとめ
アレルギー性鼻炎の原因に犬などペットの毛が影響してくると言われていますが、正確には「皮脂」や「フケ」が関わってきていたのです。難しいことをしなくても日々の掃除で改善できることですので、ぜひ試してみて下さい。
最近は便利なお掃除グッズが増えているので短い時間でササっと掃除を済ませられるでしょう。
それから私たち人間も動物と幸せに暮らすため、免疫力を高めたり室内の環境を整えたりなどして努力を怠らないように頑張りましょう!